シリカソイルは、廃ガラス※1 をリサイクルして生まれる「軽石」のような素材です。環境への負荷が低いだけでなく、水や土壌の環境を浄化し植物の生育を活性化する作用まであります。造園、農業、貯水資材など、幅広い用途に適したマテリアルです。特に無機肥料として、イネ、小麦、トウモロコシといった世界の主要作物の生育を大幅に促進することが発見されたことの功績は計り知れません。シリカソイルが世界中全ての畑に利用されれば、品種改良や化学肥料に頼りすぎることなく、食料自給率や飢餓の課題が解決されるかもしれません。土から生まれ、土に還る次世代型の素材、それがシリカソイルです。
※1 廃棄されるガラス瓶や板ガラス。特にその主成分であるソーダライムガラスのこと
シリカソイルは、植物本来の力を引き出す素材
メタケイ酸イオン(ケイ酸)という成分を、ご存知でしょうか。農業や植物に深く関わる方にとっては常識かもしれません。ケイ酸は、植物の生育に必須の元素ではありません。しかしながら、植物の生育を促進する作用が多くの実験で明らかにされています。イネ科作物においては、特に葉や茎を丈夫にし、光合成を促進する効果があり、その結果収量が増える、食味が向上するという効果も期待されます。一方で、その供給元となる二酸化ケイ素(SiO2)はとても安定な物質のため、自然条件でケイ酸が田畑へ供給される量はごくわずか。また近年、農業用水へのケイ酸不足が問題となっているようです。成分の有効性はわかっているのに、供給に問題があるのです。
その問題を解決するべく生まれたシリカソイルは、「植物の成長に欠かせないシリカを水に溶け出すことのできる素材」(特許取得済)。土壌に混ぜるだけで自然由来の肥料を田畑に効率的に供給することができます。さらに、専門機関との実験によりイネ科作物の収量を1.4〜1.6倍も増加させることが確認されています。イネ、コムギ、トウモロコシといった世界の主要作物の生産に適用することで、食糧危機をはじめ、地球温暖化といったさまざまな関連する課題を解決することが期待されています。
シリカソイルを使用した畑
まとめ − シリカソイルとは?
- 廃ガラスを原料としたリサイクル素材。
- 植物の成長に欠かせないメタケイ酸イオンを水に溶出することのできる、新しい肥料(植物成長剤※2)
- 特許取得済みの、確かな技術。
- イネ科植物では1.4 ~ 1.6倍の収量増加が専門機関と実験で確認済み。
- 温暖化の原因となる窒素成分を排出する化学肥料に代替できる。
※2 植物の成長に有効なメタケイ酸イオンを溶出することができます。
シリカソイルは資源を循環させ、環境にやさしく、植物の生育を助ける製品です