廃ガラスを確保するルートは2つあります。
ガラスびんを入手する方法の一つ目は、処理業者として自治体に入札する方法です。処分料をいただいて処理を行います。その場合、産業廃棄物処理法に定められた範囲を超えて扱うことができないため、1日の処理量に制限があります。
二つ目は、事業者から原料として買い取る方法です。処分料をもらう場合は上記同様、扱える範囲に制限がかかりますが、買い取った場合には制限はありません。
廃ガラスは、各市町村が資源ごみとして回収しリサイクルをすることになっています。しかし、事業所(飲食店)などから出るゴミ(事業ゴミ)は、処理能力が追いつかないといった理由からリサイクルされないケースがあります。こういったゴミを適切に処分するために自治体は処理料を支払い、専用の処理業者へ依頼するといった対応をとります。そうなると地域外にゴミを輸送しなければなりません。ガラスは比重が大きく、かさばるため輸送コストが高く、その際に排出される温室効果ガスなども考えると、廃ガラスリサイクルはできるだけ小規模のコミュニティの中で完結させる方が望ましいといえます。
☝️POINT・・
シリカソイルはガラスの事業ゴミも原料として利用できますので、安定的に材料を確保でき、さらに地方自治体の課題の解決につながります。
太陽光発電はクリーンなエネルギーとして、2000年以降家庭への普及が進みました。
実は太陽光パネルの表面には、フロントカバーとしてガラスが使われています。このパネルの寿命は20年〜30年とされています。今後、パネルの劣化によるガラス廃棄量が指数的に増えることが環境省から報告されています。
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太陽光発電設備等のリユース・リサイクル・適正処分に関する報告書)
現状、廃ガラス処分を持て余している状況の中、太陽光パネルガラスの廃ガラスの処分は、日本、また世界にとっても深刻な問題です。始まった当初は、「再生可能エネルギー」=「地球にいいもの」と、各家庭へ浸透していった太陽光発電ですが、思わぬ問題に直面しています。
☝️POINT・・
シリカソイルプラントの導入は、廃ガラス処理や太陽光パネルガラス処理課題の解決にもつながります。プラント開発母体のアクトシリカでは、すでに沖縄県内で電力会社、産廃処理業者と連携し、処理に向けた協議をスタートしています。